オープンソース・ソフト Drupal を使った Web サイトの構築・サポート・研修

地元で買い物をしてオープンソースの配当を促進

「Shop local」という貼紙のあるショーウィンドウ

僕の住んでいる小さな町では店のショーウィンドウや歩道の縁にまで「地元で買おう(shop local)」という表示を出しているところがある。これは大型のスーパーマーケットやデパートではなく、地元の商店への支援を喚起するためのものだ。

事実であることがわかっている重要な点が 3 つある。

  1. 僕たちが地元の商店を支援すれば、彼らは収益の一部を地域社会に還元してくれるであろうことがわかっている。つまり、収益は地元の被雇用者、地元のパン屋、地元の農家などに流れることになる。
  2. また、買い物をする人たちに対して「地元で買おう」の理由について一般向けの持続的な啓発(教育)が必要であることもわかっている。たくさんの張り紙はそのためだ。
  3. 最後に、この啓発が成果を上げていることもわかっている。買い物の習慣を少し変えるだけで、買い物客は地元の経済に大きな影響を与えることができる。

これはすべてオープンソースにも当てはまる。すなわち、エンド ユーザーが「地元で買う」(オープンソースを活用する)ことを奨励し、オープンソースに貢献する組織や個人を支援するため、一般向けの持続的な啓発が必要であるということだ。これはオープンソースの持続可能性と発展にとって本当に重要な影響がある。

オープンソースの「配当」

「Open Source dividends(オープンソースの配当)」ロゴを示すイラスト

オープンソースのエコシステムには「配当システム」が組み込まれている。概念としては率直なものだ:

  • オープンソース メイカー(お返し貢献をする企業)に与えられる商業プロジェクトはすべて、結果として、そのベースとなっているオープンソース プロジェクト全体への貢献になる。会社によっては、時間、人材あるいは他のリソースを提供することで収益の 5% 以上を還元しているところもある。
  • それとは対照的に、オープンソース テイカー(お返し貢献をしない企業)に与えられる商業プロジェクトは、結果として、コミュニティーへの貢献または利益はほとんど、または全くない。すなわち、配当は 0% になる。

オープンソース プロジェクトは、商用の仕事をテイカーから引き離し、メイカーに流すようにすればより速く成長できる。これはオープンソースの配当システムなのだ。恩返しする人々をプロモートすることによって、オープンソース コミュニティー全体の利益に貢献する総量は最大化されることになる。

オープンソース ソフトのエンド ユーザーは、オープンソースに還元する実装パートナー(お返し貢献をする制作業者)と組むことによってオープンソースの配当を最大化できる。このスタンスをとるエンドユーザーが増えれば、オープンソースの持続可能性と革新に多大な影響を与えることだろう。

大きな企業がエンドユーザーである場合は、自社のベンダーがオープンソースに貢献するよう義務づけることさえ可能だ。Drupal コミュニティーには、これを大規模かつ組織的に行っている例がいくつもある。ファイザー製薬やジョージア州などの組織はベンダーの選定基準として「オープンソースに貢献すること」を必須にしており、Drupal へのお返し貢献をする制作会社としか組まない(情報源:ファイザー製薬ジョージア州

先週、Acquia は Drupal のトップ貢献者のために広告スペースを購入すると発表した。それは「地元で買おう」という紙をウィンドウに貼り出すのと同じことであって、メイカーをプロモートできる多数の方法のひとつにすぎない。

こうしたことはすべて、僕がブログ記事「Balancing Makers and Takers to scale and sustain Open Source(オープンソースを拡大・保持するため、メイカーとテイカーのバランスをとる)」に書いた推奨事項にのっとっている。オープンソースの持続性を改善するための方法をいくつも実験していることに僕はワクワクしている。

ドリース バイテルト