オープンソース・ソフト Drupal を使った Web サイトの構築・サポート・研修

Drupal 10 TRD(リリース目標時期)と Drupal 9 EOL(サポート終了期限)

僕たちは Drupal 10 を 2022 年 6 月ごろにリリースすることを目指す。今からもう 2 年もない!

なぜそんなに速く?と聞く人へ

Drupal 9 最大の依存性(ディペンデンシー)は Symfony 4 にある。その Symfony 4 が 2023 年 11 月に EOL(サポート終了期限)を迎える。すなわち、2023 年 11 月を過ぎたら Symfony 4 ではセキュリティー バグが修正されないことになる。2023 年 11 月になった時点で Drupal は Symfony 5(またはそれ以降)を導入して Drupal 9 を EOL にしなくてはならないわけだ。

セキュリティーのため、すべての Drupal 9 ユーザーは 2023 年 11 月までには Drupal 10 にアップグレードする必要がある。僕たちはサイト所有者に対して Drupal 9 から Drupal 10 へアップグレードするための期間を少なくとも 1 年は見ておきたい。だから、僕たちは Drupal 10 のリリース ターゲットを 2022 年 6 月とする。

Symfony 4のサポート終了期限が2023年11月なのでDrupal 10のリリース目標を2022年6月とすることを示すタイムライン図

Drupal 10 へはアップグレードしやすい?

イエス。簡単だ。その理由は次のとおり。

Drupal 10 用の新しい機能は実際には Drupal 9 リリースのなかに追加されていく。これは、モジュール開発者が新しい API を今すぐにでも導入できることを意味する。僕たちは開発を進めていく途上で古い機能を廃止していくが、後方互換性は保ち続ける。そして、Drupal 10 のリリース準備ができたところで、廃止対象コードをすべて削除する。廃止対象コードを削除することで後方互換性はなくなるが、モジュール開発者は API の変更に関して常に最新状態を保てるので Drupal 10 へのアップグレードは容易なはずだ。

この説明でピンとこない場合はこう考えてもいい:Drupal 10 は Drupal 9 の最終バージョンから廃止対象コードを取り除いたものであり、それ以外は全く同じだ。だから、リリース直前の変更もないし、大きな変更、予期しない変更もない。

僕たちは Drupal 9 でこのアプローチをとり、それは成功した。Drupal 9.0.0 がリリースされたとき、貢献モジュールトップ 100 のうち 95 は Drupal 9 に対応していた。Drupal 9 での経験から、このアプローチでのアップグレードはうまくいくことがわかっている。そして、これから進んでいくなかでさらに磨きをかけていくつもりだ。

ドリース バイテルト